変態の破滅。
中世の荒野で人々を襲って人肉を貪る青年の話と、豚小屋でハッスルする青年を中心とした現代の会話劇の二つのエピソードを同時進行で描いた作品。
二つのエピソードを対比として描いたのか、共…
面白い
中世パートと現代パートで並行的に描いていく全体主義・共産主義の寓話的風刺劇
劇中で間接的に描かれる「食人・獣姦」と言った異端的な行いが権威によって抑圧・是正されていき、更には全体主義の復興…
中世の青年は、飢餓からカニバリズムに走り欲望に目覚めるが、最後には処刑され野犬に食べられてしまう。
戦後のブルジョワの家に育ったドイツ人の青年は、豚との獣姦にのめり込み、最後には跡形もなく豚に食い尽…
自然の雄大さ、美しさ、神秘、限りない不可思議さの中で、人間のおぞましさが展開されている。中世と現代と時間軸が離れているが、限りない欲望の発露と喜びとゆう点では、何らの違いがない。最後は2つとも動物に…
>>続きを読む1回目で「なんか凄い映画だなぁ」とぼんやりと思ったが、昨日に改めて見直してみてやはり大傑作である事を再確認した。
まず「獣姦と食人を扱っているのに直接的な描写がない」という批判をよく見かけるが、こ…
現代のブルジョワのパートではパゾリーニ独特のきれいなシンメトリー(セット背景も役者の立ち位置も)の中で登場人物が難解なことも含めてしゃべりまくる、しかし誰一人も人間を感じない。なので主人公は獣姦に走…
>>続きを読むアンヌ・ヴィアゼムスキーとジャン=ピエール・レオーのコンビが出てたんだよね。忘れてた。
見る者によって中世とも古代とも解釈される「昔」のパート(イタリアの「屋外」でロケ)と、イタリアにしか見えない…