秩序。それは幻想であり、人がでっち上げた偽りであり、馬鹿げたものであるけれども、それに異議を申し立てて抗って生きていくことは著しい困難を伴う。すべてを理解した上で受け入れざるを得ない現実が虚しい。
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146分でわずが37カット。タル・ベーラが7時間半の大作「サタンタンゴ」に引き続きクロスナホルカイ・ラースローの小説「抵抗の憂鬱」を映画化した。
トップカットはストーブの火、本作は広場の焚き火、暴動…
長回しの巨匠タル・ベーラ監督作。
主人公ヤーノシュは、天文学が趣味の郵便配達員。彼が居酒屋で、おっさん3人を太陽・地球・月に見立て解説を始めるユニークなオープニング。
ヤーノシュが身の回りの世話をし…
本能と理性
未知を恐怖と解釈するか未知を期待と感じるか
最初の3カットで今まで見てきた映画という芸術の価値観をぶち壊された
平面上に存在する人間に初めて溺れた
人の波にリズミカルな足音と不規則な…
太陽がそこにいて、地球がその周りを回る。その地球の周りを月が回る、ただそれだけのこと。
たしかダムネーションを観たあの日も雨だった。普段は憂鬱でしかないこの雨、三位一体が生んだ産物であるこの雨を、今…
観賞後、肺の辺りがものすごく重くなって朝の8時まで寝れなかった。でも単純な虚無感や絶望感や悲哀とは程遠く、自分でも何を感じているのか分からない。こんな感情になったことないからどう咀嚼したらいいか分か…
>>続きを読むタル・ベーラ監督作品…3作品目…。
相変わらずの長回しが凄い…目を逸らせません…。
舞台はハンガリーの田舎町…主人公であるヤーノシュは天文学に興味を持つ郵便配達員…。
夜の居酒屋では酔った客…
「サタンタンゴ」から6年後の2000年のタル・ベーラ監督作。
“伝説前夜”と題されて、昨年特集上映されていた「ダムネーション」とは違って、まさに”伝説のその後”であり、「サタンタンゴ」で見せた完成さ…
あの『サタンタンゴ』の姉妹編とも言える、タル・ベーラ監督作。原作小説『抵抗の憂鬱』は未読だが、読んでみたいと思う。タンゴのお次はハーモニーと来た。(笑)
これはよく比較されるタルコフスキーでもソク…