異次元の傑作。初フリッツ・ラングで所謂サイコスリラーの走りとも言われる本作を見たわけだけど、近年のそのジャンルの映画とは比べ物にならない映画的美学と人間の怖さがあった。
集団心理の恐ろしさを描く映画…
殺人犯=加害者、警察=司法、犯罪組織=被害者と読み替えられる三竦みの構成が凄すぎた。 どうしても被害者側は憎悪的な感情で裁きたくなるから冷静な法的対応が求められるんよな、まあ当事者なったら冷静でいれ…
>>続きを読む全編通して面白いけど特にクライマックスは圧巻。最初の長回しは鳥肌がたったし、絶望に満ちたピーター・ローレの独白、悪へと転化された大衆の姿が強烈。あと、彼を絶望に突き落とす盲目の老人、救いを差し伸べる…
>>続きを読む1931年の作品だけど全然今でも通用するストーリーでめっちゃ面白かった。
データや記録から犯人を割り出そうとする警察に「使えねえ!」と組まれた自警団的な組織。
「事件は会議室で起きているんじゃない!…
手配書の前に影
エルシーと呼ぶシーン
集団を上から
新聞の前
俯瞰カット
赤か緑の言い合い
どこかから見ているような視点
誰もいないカット
「諸君の意見を聞きたい」犯罪者集団と警察の入れ替わり
「同…
このレビューはネタバレを含みます
古典的傑作ながら決定的瞬間をあえてみせず音によってサスペンスをもり立てていく手法はいまだに効果的で手に汗握りながら鑑賞した。はじめは単なるサスペンスだと思っていたが最後には群衆心理と法の対立にまで発…
>>続きを読む素晴らしい。ラングのドイツ時代の代表作だけはある。
モンタージュの使い方が、映画のお手本のように素晴らしく、ドイツ表現主義の作品群の中でも、演出力はずば抜けている。
早々に犯人をバラし、
そこか…
結構好きなタイプの映画だった!
犯罪捜査が今程発達していない時代なのもあって中々犯人の尻尾を掴む事のできないもどかしさと民衆の犯人への怒りの念のせいによる捜査への困惑があって、この事件やこの犯人はど…
このレビューはネタバレを含みます
なんでこんな作品が見放題で観れるんだ…
Amazonプライム・ビデオで
まだ観たことない映画を観る旅へ。
"メトロポリス"の壮大な世界感で人々を
驚かせた、フリッツ・ラング監督が初のトーキー…
フリッツ・ラングの「M」をアマプラで鑑賞。サイコスリラー、ノワールの始祖でもある本作。改めて1931年にこんな凄い映画が撮られてた事実に感嘆する。
ストーリーは幼い少女ばかりを狙った連続殺人事件が…