簪(かんざし)に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『簪(かんざし)』に投稿された感想・評価

mira
4.5

露天風呂に落ちていたかんざしを踏んで足を怪我する笠智衆。落とした田中絹代がやってきて、足のリハビリも一緒にすることになり……といったあらすじが関係あるかないか別として、リハビリシーンで笠智衆によって…

>>続きを読む
tntn
4.2
最後の田中絹代の足取りに、今ここで映画が終わって欲しいような、いつまでも続いて欲しいような気持ちにさせられる。
Aoyoao
5.0

清水宏監督、井伏鱒二原作。

上映時間71分。
悲喜こもごもの情緒が豊かに詰まった名作だ。

山あいのひなびた温泉旅館を舞台に繰り広げられる人間模様。
情緒が足の裏に突き刺さりケガをした納村(笠智衆…

>>続きを読む

情緒的イリュージョン 大ウケ ダグラス・サークを凌ぐほどのメロドラマだし、ジャック・ロジエを凌ぐほどのヴァカンス映画だということもできる 田中絹代ももちろんだが笠智衆のえも言われぬ素晴らしさよ

「…

>>続きを読む
shuki
4.2

脚本やばい。台詞に隙がない。「泣きたくなっちゃった。泣かせてね」って凄いな。

時折挟まれる移動ショットの格好良さと基本の緩さ。最高のヴァカンス映画。こんな映画いま作れないのかね。

どうでも良いけ…

>>続きを読む
olto
4.5

反復によるユーモア、優しさ溢れる励ましには相反する気持ちも含まれる。河にかかった橋を渡る時に田中絹代と笠智衆の接触からのおんぶのショットに感動。石段の上と下。ここでのカットバックで撮られた2人のまな…

>>続きを読む

井伏鱒二の「四つの湯槽」を長瀬喜伴が脚色した、温泉場の人間群像。笠智衆が風呂の底に沈んでいた簪で足を刺す。簪の持ち主、田中絹代が詫びに来る。傷病治療中の笠智衆の手助けをしたりするうちに、自分の身の振…

>>続きを読む
5.0

「情緒が足に突き刺さった」──!
しかし、この映画で1番「情緒」的なのは、肝心の簪そのものの視覚的イメージが一切出てこないところだろう。
笠智衆は、目に見えない無に突き刺さった。そして、田中絹代は、…

>>続きを読む
4.5

これも湯屋の一期一会映画。笠智衆が負傷してからは襖が全て開け放たれ、三部屋ぶち抜きで主要人物たちが同一画面に収まった開放的な縦構図に目を奪われる。
そして地獄みたいなリハビリを強要し、団欒ムードを爆…

>>続きを読む

宿の温泉で簪を踏み怪我をした青年(笠智衆さん)とお詫びに来た女性(田中絹代さん)との出逢い、同宿の人達との交流をユーモラスに。白黒映画。

今だったらお詫びに来る様な女はいないから成立しないお話だけ…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事