「地獄に落ちろ~」な葬儀も凄いけど、極端にその逆を行く唐突なラストも凄い。
夫が快方したことで、等価交換的に妻の自己犠牲が肯定されたかにみえる構図が憎たらしい……。
監督の悪魔の微笑みが透けて見えな…
信仰と愛という陳腐とも思えるテーマをも唯一無二の表現に昇華させる脚本と演出。
幸せになれない女性主人公と彼女を見捨てず支えようとする友達/親戚という構図は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と共通してい…
私はかなりベス寄りの人間なので、共感すると共に嫌悪感もある。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』もそうだった。ヒロインは2人とも自己犠牲を美徳と考える。ただの思い上がりなのにね。
私も「この試練に耐えれ…
黄金の心はここから始まった
ラース・フォン・トリアーの黄金の心三部作の1作目である『奇跡の海』抜群の選曲で区切りを彩りつつ、愛と教会の新しい視点を与えてくれました。
この映画では教会の信仰心を遵…
このレビューはネタバレを含みます
【鐘は虚しく鳴り響く】
エミリー・ワトソン演じるベスは、途轍もなく純粋無垢な存在である。
純粋無垢であるが故に、狂信的でもあり、それが悲劇と奇跡に繋がっていく。
西洋人が描かれる時、純粋無垢で…
ベスが純粋にも見えるし依存症にも見えるが、冷静に見れば依存症?
でも奇跡をしっかり描くことで、ベスはとても純粋だったのだの思わされる。
旦那がいぃ人だったのが意外だった。
静かで苦手かなと思いながら…
狂いすぎていて理解できない、けれど間違いなく彼女にとってはそれが愛だった。
ラース・フォン・トリアーには人の心がないのだろうか?
そうじゃなきゃ、こんなにも純粋無垢な彼女を、こんなにも残酷な方法で…