廃市に投稿された感想・評価 - 8ページ目

『廃市』に投稿された感想・評価

みやお

みやおの感想・評価

3.5
日本のベニス、福岡は柳川。方言が熊本寄り?で懐かしい。無言で船を漕ぐ尾美としのりが観られる。「この町では想っている人にちっとも気付いてもえない」と尾美としのりは最後にひと言だけのセリフ。

夏の1ヶ月、卒論書くために静かな落ち着ける場所を求めてある地方の没落旧家の一部屋を間借りする大学生江口。(長崎県柳川市でロケした運河の町並み)緩やかで穏やかな風景を江口は落ち着くいい町だと言うが、旧…

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大林宣彦が2週間で撮り上げた作品。大林宣彦のナレーションが上手く効いている。正直、朗読映画みたいな感じだ。ATGというのもあるかもしれないがシンプルな映画だ。すたれていく街とそこにいる人の閉塞感と停…

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大林宣彦監督の1983年の作品。監督、スタッフの夏休みがたまたま重なり、2週間で16mmフィルムで撮った作品。出演者も手弁当だったとのこと。DVDには監督の30分に亘るインタビューが収録されている。…

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映画は私的な体験。
これはずっと邦画ベスト1。
柳川の水音が通奏低音。

福永武彦が大好きだと言ってらした大林監督にはぜひ草の花を映画化していただきたかった。
oVERSON

oVERSONの感想・評価

4.2
頽廃的だけどカオス度は低め。『甘い生活』みたいに3時間くらいあったらもっと入り込めた。
「ECDの柳川っていい街だなぁ」
2020-433
小林聡美がカツカツと階段を小気味よく登って行くのを下から覗くショットを目に焼き付けさせる確信犯。鮮烈な画を的確に敷いていき、最後はレールに乗りながらフラッシュバックする構成にまんまとハマった。

2020年8月7日 TSUTAYA

・無くなった土地の記憶を思い出す話の中で、冒頭の白黒フィルムのシーンから少しづつ色が着き始め、最終的に今作の舞台になる屋敷にたどり着く辺りでカラーになる。大林作…

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柳川、大川と言えば、北原白秋、古賀政男の地として名高く、丁度去年行ったばかりなので、その相違や、入江親子の共演を楽しみに鑑賞しました。

効果音、音楽、色彩表現の選択や使用方法が、ああ、大林作品だな…

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かぶき

かぶきの感想・評価

4.2
見知らぬ、日本の情緒溢れる街でのひと夏の不思議

儚く美しく、哀しい白昼夢のような映画

最後にはまた現実と地続きの時間に戻ってくる見事なラスト

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