「滅びの美学」という言葉はこの映画のためにあると思った。
全編通してほんとに美しい映画。
この映画の1番の魅力はアラン・ドロン!!宝石のような輝きを放っていた。
ほんとにかっこよすぎて美しすぎる……
08.25.2021
08.26.2023
落日の死の匂い芳醇たる美。そういう様を映し出す映画は少ない。あっても真価を発揮できるのはおそらくヴィスコンティくらい。セミドキュメンタリーと言っても過言…
名作「ベニスに死す」のヴィスコンティ監督の作品と聞いて楽しみにして見ていたが、ただ長いだけで何の面白みも無かった。
冒頭の展開から名門貴族が落ちぶれて、そこから劇的な展開があるのかと思っていたが、革…
物語は公爵ファブリツィオが壮麗な邸宅で家族と祈る場面から静かに始まる。
はつらつとした若さに満ちた甥のタンクレディがやってくる。彼も貴族であるがふさわしい資産は持っていない。自らの将来をその手で切…
虚栄心は貧困にも勝る。
時代の波にのまれ沈みゆく貴族の悲哀が、豪華絢爛な舞踏会の狭間に描かれる。
監督自身も貴族出身の城育ち。加えて完璧主義者ときたものだから、こだわり抜いた貴族の描写からはいけ好…
ヴィスコンティ作品はどうにも傲慢さが感じられて苦手だけど、この映画には圧倒されてしまった。
時代の激流が見事に映像に落とし込まれているように感じる。
とにかく映像に隙がないというか、“本物”という言…
衰退への道を辿るイタリアの名門貴族を描いた長尺の映画。
ヴィスコンティらしくリアリティを追求した貴族の館、そこで開かれる舞踏会の豪奢さが圧巻。大量の蝋燭が灯されたシャンデリアと燭台、それを点けて消し…