長崎の爆心地から8kmの山間に住むおばあちゃんの記憶が子供達との夏の思い出を紡いでいく。
日本昔ばなしに出てきそうなのどかな村の夏の風景の数々が眩しい。
満月の柔らかな光と、
ピカの暴力的な光の…
8月なので、これを数度目の鑑賞。
都会育ちの孫たちが田舎の祖母の家に滞在し、風土や生活の感覚のズレに戸惑いながらも少しずつ馴染んでいく。その過程は観客の映画体験とも重なり、ズレが埋まっていく感覚を…
【記念碑と儀式が呼び起こすもの】
もうすぐ8月なので8月らしい作品として黒澤明の『八月の狂詩曲』を観た。
本作はアラン・レネ作品のように戦争における記憶を巡るものとなっている。子どもたちが写真を眺…
良い悪いで語れる映画ではない気がする。
原爆の影響は45年経った今も残る。
長崎の祖母の家に預けられた4人の子供。今は亡き祖母の夫のこと、祖母の兄妹のこと、そして長崎に落とされた原子爆弾のことを通…
このレビューはネタバレを含みます
村田喜代子の芥川賞受賞となった原作『鍋の中』を黒澤明監督自らが脚本化した反核ドラマ
リチャード・ギアが出演という事が話題になった
吉岡秀隆を始めとする四人の孫達が祖母の話しを元に 舞台となった長…
村瀬幸子の傘が強烈。黒澤の「生きものの記録」(55)が核に対する恐怖、本作は被爆地長崎。「生きものの記録」の施設の窓の雨、三船の迫力ある演技。本作にはその迫力がない。次作が遺作となる「まあだだよ」だ…
>>続きを読む以前の作品と比較すると、『七人の侍』や『ハイアンドロー』のようなスリリングな物語を語るよりも、映画を喚起的で意味深いものとして使うことに明らかに興味を示している。是枝裕和監督を彷彿とさせる瞑想的な作…
>>続きを読む松竹株式会社