『奇跡』 (1954)
🇩🇰デンマーク 126分 モノクロ・トーキー
●スタッフ
監督・脚本・編集
カール・テオドア・ドライヤー
原作 カイ・ムンク(小説『御言葉』)
撮影 …
地味…じゃない。演劇っぽい画面構成なのに、めちゃくちゃ面白くて画面を凝視してた。多分登場人物の動作、セリフ、そしてヨハンネス。様々なドラマが交差していきながら、超次元的な最後の展開に納得させられてし…
>>続きを読むこれに出てくる大人たちが、
"賢さ"を超えて、
"謎めき"を超えて、
"神秘的"なありようの魅力たるや言葉にならない…
成熟するとは、
耐えて感情を押さえ込むこと、感情をきちんと表現すること、
許…
映画全体を通して、信じることの難しさを説いているわけだけど、特徴的なのはヨハネスを除いた男性たちが懐疑的なこと。農場主モルテン、仕立て屋ペーター、長男ミケル、三男アーナス。表向きは信仰者であったとし…
>>続きを読む映画でしか表せない奇跡。
映画の奇跡とは「目覚め」でもあるだろう。
まぶたが開く。世界に主体の視点が戻る。白雪姫。オープンユアアイズ。『バニラスカイ』『マトリックス』『エイリアン』『地獄の黙示録…
セリフとかテンポとか構図とかで、一刻も目を離せないような緊張感がずーっと漂ってる。今何が起きているのか、これから何が起きるのか、スクリーンに見入るしかなくてレビュー見るまで長回しなの全く気付かなかっ…
>>続きを読むビクトル・エリセの『瞳をとじて』の中でも、「映画の奇跡はドライヤーで終わった」という粋なセリフがあるし、ダグラス・サークの『奇蹟』で起きるミラクルとも比較される今作を楽しみにしていた。
サークの『…
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