素晴らしい。テレンス・デイヴィス監督の長編デビュー作。1940〜50年のリヴァプールの労働者階級の一家の歴史を、当時の英国内のヒット曲とともに、「遠い声」と「静かな暮らし」の二部構成で描く。
主に…
ズームやら舐めるパンはありつつ、静謐な構図、少しずれたカメラ目線、そして一貫する「もののあはれ」的な空気感。
小津とか侯孝賢に通じる無常の映画
不器用では済まされないクソッタレな父親やけど、そこに…
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Taking a Chance On Love エラ・フィッツジェラルド(歌)
だけれども
Love is a Many-Splendored Thing
アーサー・フィードラー(演奏)
って事さ。…
これだけビフォア・ロックンロールの歌で溢れる作品なのに、エンドロールの中盤以降で歌が流れないのが非常によかったです。
劇中では流れませんが、当時戦争の影響もあって流行していた"We'll Meet …
イギリス労働者階級のある家族の世界大戦後から50年代にかけての姿を描いた作品。全体としてノスタルジックで皮肉っぽくはないものの、極めてドライな描き方がブリティッシュ風。個人的にはかなり好きな作風。
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このレビューはネタバレを含みます
イギリス版菊次郎とさきか?と思うでしょう。
違うんですよね。菊次郎ほど可愛げがなくて、暴力の加減がガチだとわたしは思いますね。イギリス人の表情に慣れていないからでしょうか。
わたしはお金を粗末に扱…
1950年代のリバプール、年老いた母と3人の子どもたちの人生を優しく描いた家族ドラマ。
子どもたちが亡くなった父親を回想する前半と、子どもたちそれぞれの結婚生活をゆるやかに描いた後半の2部構成。
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リバプールの労働者階級の一家の一時代記。冒頭の歌声と玄関から階段を眺めるカットから惹かれる。静かな暮らし、といいながら歌いまくりで賑やかしいけど、とにかくBGMなしで歌!から、時代を経てラジオ、テレ…
>>続きを読む郷愁風に描かれてるけど、過酷な労働者階級の一家の歴史って事で英国あるあるなお話。監督自身が生まれた頃の話っぽいので、伝聞中心にでありつつ、当時の世相を反映しながらまとめ上げられた印象。OP始まった瞬…
>>続きを読むやっぱり冒頭、階段をとらえたカットとそこから聞こえる会話→180度移動パンして扉を映し出すカットのヤバさ。
そこにかつてあった会話が、部屋に染み付いているように感じられて恐ろしい。
この映画は空襲、…