キアロスタミ追悼特集にて。
ひとりひとりの子供たちに向けられる質問は大体同じで、返ってくる答えも同じような感じ。
でも所々違いがあって、そこから当時のイランの家族や社会を想像する。
宿題にしろ儀…
アッバス・キアロスタミによるドキュメンタリー。1980年代のイランの教育制度がどの様なものでどの様な問題があったのかだけでなく、識字率の低さやイラクとの関係悪化など当時のイランの社会情勢などもインタ…
>>続きを読む「宿題」をやらないのか、出来ないのかは大きな問題で、出来るのにやらないのであればそれはその子自身の怠慢であり、監督者たる親の責任ではあるが…などと考えてしまう時点で、無意識のうちに日本式の、旧式の、…
>>続きを読む授業で鑑賞
子どもたちの表情が印象的
まああんなサングラスかけたおじさんがあの調子でガンガン質問してきたら怯えそうだけども。
ほぼインタビューシーンしかない。
こういう形で社会問題にメスを入れ…
母数の少なきインタビュー方式。執拗なカメラの示唆。コラージュ素材として音量をミュートにする様。ともすれば政治的手法がちらついた。宿題をやってない子を言葉で責める。映画を撮るための全開の大人気のなさに…
>>続きを読む何人もの子ども達に「何故宿題をやって来なかったか」を軸としてキアロスタミ自身がインタビューを行う。
彼らの答えはどれも89年当時のイランの教育・家庭・政治環境を端的に表し、それら内容の類似性自体が問…
教育上の変化、恐怖、不条理、理解できない・理解されないということがどれだけ子供に影響を与えるのか炙り出されている。キアロスタミは「宿題」を通して最後の子供まで導かれると想定していたのかが気になるが質…
>>続きを読む純真無垢で正直な子どもたちと
カメラを向けるおじさんたちとの応酬
無邪気に「アラーは偉大なり!フセイン殺せ!」と喚き立てる子どもたちの映像が突如ミュートされ、リアリティーが浮かび上がる瞬間にちょい…
(C)1989 KANOON