ウーファ時代の最後のムルナウ。ムルナウの中でも屈指の絵画的な、ムルナウの美術家としての一面が感じられる映画であり、その後のマティスとの交流も予感させる淡いのある陰影に驚愕。叔母さんとメフィストのやり…
>>続きを読むムルナウのドイツ期最後の作品。
ファウストを題材にしているが、他要素を盛り込んでムルナウ独自の作品に仕上がっている。
ムルナウの映画表現の凄まじさ、ビジュアル力は本当に色褪せるものではなく、観客の心…
原作が有ろうが無かろうがこれはムルナウ監督のファウストである。ジャンヌ・ダルクの様にうら若き女性が焚刑になったりもする理不尽な場面もあるが全編が喜劇だとすれば、これはこれで倒錯的なムルナウ監督の映画…
>>続きを読む見世物小屋的なおどろおどろしさが好ましい。
女が拒否しつつ少しずつ受け入れる恋愛の機微。迫害を経て(まるでジャンヌ・ダルク!)「最後に愛は勝つ」のメッセージ。
ファウストが書籍の山をぶっ壊し、火…
「サンライズ」(1927)のムルナウ監督が前年に制作したドイツ最後の作品。ドイツの文豪ゲーテの「ファウスト第一部」を翻案して映画化。メフィストを演じたのは名優エミール・ヤニングス。
天使と悪魔メフ…
このレビューはネタバレを含みます
9ヶ月前に楽天で注文した海外版「Faust」(ファウスト(regioncord:B でBlu-rayとDVD付きのContains both Blu-ray and DVD versions DUA…
>>続きを読む『最後の人』なんかまさにそうなんだけど、ムルナウにとって、扉を開けるという行為は特権的な意味があるんじゃないか。この映画ではそれは人間を超えた神とか悪魔にしかできないことで、人間はただ与えられた枠(…
>>続きを読む35mm、伴奏なし。観客の物音が響く完全なサイレント。
過剰な映像技巧と演技で溢れかえるこの怪作を見れば、現代のドラマがつまらないと言われる原因は、過剰な演技や演出にあるのではなく、色と音の氾濫、…