ケリー・ライカート。無一文寸前の少女は職を求め、愛犬ルーシーと共に雇用豊かなアラスカへ。しかし、金と家なき者にとって、この世を生きるのはあまりに厳しい。幾度となく重なる苦難、立場など無関係の苛烈な現…
>>続きを読む顔立ちの整った白人女性のどん底ホームレス生活という状況自体、起こりうる現実かといえばそうでもない気がするが、それは俺の狭い価値観のなかで起こりえないだけで、実際起こりうるんだろう。これが幼い子供であ…
>>続きを読む素晴らしい。一瞬、一瞬が奇跡のようで、ワンショット、ワンショットが宝石のよう。まあ、僕は荒んだ街が好きなのかもしれない。確かにこの作品でこの監督は映画史にはっきりと名を残す存在となった。そんな風に思…
>>続きを読む職を求め困窮した生活を送るウェンディが愛犬ルーシーと逸れてしまう異色ロードムービー
どこを切り取っても美しくありながら地に足着いた撮影とこの世の不条理をじっと耐え忍ぶようなミシェル・ウイリアムズの役…
ウェンディの鼻歌がBGMとなり、それが終始ときどき浮かび上がってくる。鼻歌を歌うと自分の中に篭ることができる。我々はウェンディの閉じられた世界をともに見ているのだろうか。
内田百閒『ノラや』のよう…
行ったり来たり、何処にも行けないロードムービー。アヴァンの犬と女の移動(右方向)は終局において車窓の風景(左方向)として反復される。女を起こす二人の男。車と列車への飛び乗り。保健所の檻を挟んだ不在の…
>>続きを読む《ロードムービーから分解された退屈な一コマでさえ拠り所は残されていなかった》
アメリカの漂流を題材にしたケリーライカート初期4作品を通してアウトドアな映画の独創的な新境地にすっかり虜になっている。…
無職プータローの職探しロードムービーという、なかなかに異色な作品。
同監督のオールドジョイとはまた全然違う。
なかなかに踏んだり蹴ったりな主人公。
捨てる神あれば拾う神ありって感じでしょうか、…
仕事を求めアラスカに向かう若い白人女性と犬という組み合わせは貧困問題を扱った作品の中でもかなり異色に見えるけど違和感を感じずにすんなりと受け入れらるのはミシェル・ウィリアムズの佇まいによるところが大…
>>続きを読む© 2008 Field Guide Films LLC