四季を売る男は、全てを失った。
愛の喪失と家庭の崩壊。ファスビンダー的愛の真実とは喪失と共に顕になる。愛と家庭の不確実性、虚構性を描く。
血の繋がりや信じる心、人と人との繋がり。愛とは必ずしも両者の…
ホール上映での邦題は、『季節を売る男』だった。ファスビンダーは、本作発表の前年である70年は7本の作品を作っているが、71年は本作だけ。翌年は4本。本作は時間をかけて作ったのだろうか。
本作の主人公…
虚ろな視線の交わりだけで物語が進み、鬱になった男と目が合わなくなる。残されたイルム・ヘルマンと友人は決して目を合わせないように会話して終わり。進むというより停滞した挙句にひとりの男が退場するだけ、み…
>>続きを読む世間にうまく対応できない男の悲劇を描くドラマ♡♬*゚
男のモデルはファスビンダーの叔父だそうだ。心臓発作という最悪な出来事から変わってしまう男。早かれ遅かれこうなっていたんだろうと、心臓発作はただ…
再鑑賞
回想の使い方が奇妙。身振りは、露骨にメロドラマ。
やっぱファスビンダー面白えな。
複雑な視線劇・家庭劇から垣間見える当時のドイツ社会。
仕事も家族も全部面倒くさくなって憔悴…
ダグラス・サークの映画に影響を受けてからメロドラマの作風を取り入れていくことになるファスビンダー第一作。といってもそれ以前の彼の長編を未だ一本も観れてないのでそこらへんの変遷などはよくわからない。主…
>>続きを読む果物売りの男の破滅を回想形式で追っていく家庭ドラマ
他者からの愛を受けたいが、抑圧や偏見によりそれが叶わず徐々に精神が擦り切れていく話で、同じファスビンダーの『不安は魂を食いつくす』と似てる
他作と…
あるトラウマや社会的な抑圧によって破滅した男のあまりにも惨たらしい余生と救済的な死。公務中にチ◯ポしゃぶらせてクビになるわ、果物売りサボって酒飲むわ、浮気するわ子供の前でヨメに暴力を振るうわでとにか…
>>続きを読むバカな奴は美化せずに徹底してバカにする。そこが最もファスビンダーの意地の悪いところだ。
何をやっても良くならない、ドイツの田舎の商売人夫婦のドタバタ・コメディ。ファスビンダーにしては悪ふざけ的なポ…