初見。
アンジェイ・ワイダの長編2作目。
近隣の図書館でDVDを借りることが出来た。
とにかく凄かった。
冒頭の、行軍している中隊を(おそらく)ドリーで映し続ける長回しだけでその凄さの一端を感じる…
戦争を英雄的行為として描く視点を完全に拒否した、容赦のない傑作。
ワルシャワ蜂起の敗走を「地下水道」という逃げ場のない空間に封じ込めることで、希望・連帯・理想が次第に崩壊していく過程を身体感覚で体験…
このレビューはネタバレを含みます
上は死屍累々、下は地獄篇。地上ではポーランドの大地のみならず人間、文化や芸術まで蹂躙され、地下水道の極限の恐怖と毒ガスの刺激は感覚を麻痺させる。そこではあらゆる愛情や音楽は機能不全に陥り、汚水の悪臭…
>>続きを読む傑作。1944年ワルシャワ蜂起、ポーランド軍の抵抗も虚しくナチスドイツの攻撃は苛烈に。狭く暗く汚い地下水道を這って歩いていく抵抗軍。
前門の虎、後門の狼、ナチスとソ連に板挟みのポーランド。地下水道…
死の濃密な気配に満ちるどん詰まりの地下水道を彷徨う。祈りもなければ救いもない。ただ頭打ちの絶望感だけがあって、真っ暗な水路ばかりが延々と続く単調なショットの連続の底には確かに終わりの足跡が忍び寄って…
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