黒澤明の後期作品にある無常感は唯一無二だということを再確認した。鑑賞後に尾を引く喪失感と虚無感に囚われる。日本映画転落期に差し掛かり、思うように映画製作ができず、一時は自殺未遂を起こすまでにどん底に…
>>続きを読む黒澤監督がソ連で撮った映画。アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。
日本人監督が撮ったロシア語映画を英語字幕で観るという貴重な体験ができた。
若者を導く賢い老人好きだね。自分が観てるだけでも『椿三十郎…
年末年始で中央アジア周遊した時に、ビシュケクのキルギス国立博物館に寄ったのだが、そこでキルギスソムにクルマンジャン・ダトカとかと並んでチョクモロフの肖像画使われてたことを知って、本作に出ていたなと鑑…
>>続きを読む黒澤明監督の日ソ合作映画。
ソ連山岳地帯の地質調査に訪れたソ連軍。軍人でも耐え難いロシアの美しくも厳格な自然。秘境で出会った人生最良の友デルス。古くからタイガで暮らす彼の驚異的な洞察眼と生命力。ちっ…
1975年黒澤明監督作品 161分。1902年探検家アルセーニエフ(ユーニー・サローミン)は、隊を率いてシベリア奥地の森や湖を踏査、目的は「兵用地誌」の作成であった。ある日彼らのキャンプにコリド人の…
>>続きを読む父や子、あるいは師匠と弟子など親子的関係の葛藤を多く取り上げてきた黒澤明が珍しくブロマンスな関係性を取り上げたのが本作。ただし潔癖な黒澤らしくあくまで純粋な男の友情を超えず、都会育ちのアルセーニフと…
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