偏愛する映画をメモしておく(no.19)
ヒッチコックで一番好きな作品と聞かれたら、真っ先に浮かぶ。『めまい』とかもうちょっと格調高いのもあるよな、と後から考える感じで、まず一番よく考えているのは…
ネクタイで絞殺し女性の息の根を止めることに快楽を覚える異常殺人犯と愛した女性を連続で殺された挙句に息を吐くように殺人犯の動機をなぞる無実の男。素晴らしい画の作り方に見せ方。ヒッチコックやっぱり面白い…
>>続きを読むこれは、かなり面白かった。
ネクタイ絞殺殺人鬼。サイコ。
間違われた男。
死体の描写がいちいち独特で、オリジナル。
芋と泥に塗れた死体。
また、3番目の殺人は、まったく殺人シーンを描かない。
ラスト…
これはめっちゃ面白い。
70年代にはヒッチコック演出はここまで過剰になっていたのか。いつものヒッチコックぽい犯人のドタバタ劇もやり過ぎ。ジャガイモと一緒に転がり落ちてくる死体、急な死体写真もインサー…
このレビューはネタバレを含みます
閉じられた扉の向こうは・・・
連続絞殺魔が主人公の恋人をアパートの部屋に連れ込み扉が閉められた後の静寂、そして喧騒としたアパートの外まで一気に引いていくカメラワーク。殺しの場 面をあえて見せずに…
面白かった!殺人後に澄ました顔してリンゴかじるのが異常性際立って怖い…。事後のアパートらせん階段をバックで下って行くカメラとその手すりをなぞりながら上っていくリチャード。人のバックに街があるんじゃな…
>>続きを読むヒッチコックが手掛けた最後から2番目の作品ということもあり
過去の名作を踏襲しながらも、より現代的にまとめられていたと思う。
特に、女性を襲うカットで細部をあえて描写しない点が良かった。
そうする…
水を得た魚 ****
Frenzy 72年、UK, 116分.
テムズ川の空撮から幕を開ける本作。ヒッコックが生まれ育ったロンドンで撮影し、水を得た魚のように語り上げる快調な1本である。…