TOMORROW 明日に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『TOMORROW 明日』に投稿された感想・評価

井上光晴の原作を、黒木和雄が入魂の映画化。長崎に原爆が投下される前日の人々を描いた。投下前日の8日に結婚式を挙げるカップル。出産間近の妊婦など、懸命に生きる姿を描いたヒューマンな作品。
岩波ホールにて

このレビューはネタバレを含みます

戦争中とはいえ、市民には結婚や恋愛といった現代と変わらぬ日常があった。
そんな長崎に生きる人々の日常が一瞬で奪われる原爆投下を「明日」に控えることなど知る由もない8月8日の長崎の日常を描いた映画です…

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ミチ
4.8

このレビューはネタバレを含みます

明日あんなことが起こるなんて誰も想像するわけない

刻々と迫るあの日あの時間を俯瞰的に知りながらこの群像劇を鑑賞するわけなんだけど

直接描写はないんだけどそれがとても残酷だ

けして作品の評価と直結する訳でなく、しかし忘れないように書いておくが、結婚式のシーンで身内の子供の顔が障子に隠れて見えないのに対して、外で遊んでいる子供の顔が磨りガラスに反射して見える、とか、カップ…

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4.5
岩波ホール「戦後70年特別企画 戦争レクイエム 黒木和雄監督 4作品+α」で鑑賞。
とても見たかった作品だったけど、この企画があるまで上映される機会に巡り会えなかった。
念願かない見られた傑作。
Baad
4.3

長崎に原爆が落とされる前24時間の出来事を時系列に描いた群像劇。

後に作られる黒木監督の戦争物と違い、中産階級以上の、ではなく、ごく普通の庶民の日常を細やかに綴っています。ロケ地は長崎、佐世保、鎌…

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Jimmy
4.8

黒木和雄監督の傑作のうちの一本。

原爆投下直前の24時間を描いた作品で、「TOMORROW/明日には、この長崎の人々に原爆が落ちてくる」という事実を知らない庶民の姿を描いている。

この映画の大半…

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方眼
4.2
南果歩、仙道敦子良い。戦時下で青春を描く。戦争映画は非人道的状況に抗議する意味も受け取れるが、その特殊性が人間を描く際の輪郭を際立たせる。
chiyo
4.5

2015/8/24
1945年8月8日、長崎。結婚式を挙げる若い男女、出産間近の女性、赤紙が届く青年、道端で遊ぶ子どもたち。そこにあるのは当たり前の日常で、昨日から今日に受け継がれ、今日から明日へと…

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Osamu
4.2

やっぱり、そこに向かっていたんだよなあ、と天を仰いだ。

原爆が落ちる前日の、長崎に生きる人々の風景。

誰かを、何かを待つ姿が何度も映される。人は今とは違う未来をいつも待っているのかもしれない。そ…

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