“リアル”とは何か?を突き付けてくる作品。
第二次世界大戦中のドイツ。
監獄に入れられた主人公が脱獄を目指す―という物語ですが、その手触りは圧倒されるほどに写実的。脱獄の参考になりそうなくらいに(…
ブレッソンらしい「余分を削ぎ落とした」純度の高い映画。
脱獄映画といえばサスペンスやアクションを思い浮かべがちだが、この作品では派手な盛り上げは一切なく、囚人のわずかな所作、木片を削る音、縄を結ぶ指…
道具が集まったり、仲間が増えたり親密になっていく事であったり、段々と面白くなっていく。常にバレてはならず、ゾクゾクする。
というのもあり、最後は解放感によるハッピーエンドなのか…と想像していたが、そ…