2018/04/15
台湾の小津安二郎、あまりにも完璧すぎる遺作。
偽り、繕い、欺瞞に次ぐ欺瞞から自由でいるためには、もう口をつむぐしかない。沈黙こそが最も誠実な態度であることを、ヤンヤンだけは知っ…
生まれる前から死の際まで、人生の様々な局面で苦悩する人たちは、もうこのまま目覚めなければいいのにと思う。よく考えると話自体は珍しくもないけど、濃密な死の影がこの映画を非凡なものにしている気がする。あ…
>>続きを読む3時間かけて丁寧に登場人物たちをうつし、けれど淡々と物語は進む。カラカラのこころの隙間に冷たい水がすーと入ってくるような心地よさ。
ヤンヤンが恋心に気付くシーン、それから日常の一瞬一瞬がハラハラし…
初めてのエドワード・ヤン監督の映画。感想がうまく出てこないけど、好きな映画だった。
タイトルと違ってヤンヤンはそんなに出てこない。当たり前だけど、家族といえどもヤンヤンもお父さんもお姉ちゃんもお母さ…
「ヤンヤンが夏休みに冒険する映画なのかな」と、勝手に思っていたんですけど全く違いました。邦題より原題の方が合ってますね。
ヤンヤンを取り巻く人たちの間で起こる様々な事にヤンヤンの何気ない一言や言動で…
現実と理想の塩梅
結婚式で始まり
葬式で終わる
ヤンヤンを取り巻く大人たち、大人になっていく姉。普遍的で共感出来たり、ハッとする瞬間があるからこそ
純粋すぎるヤンヤンの存在が
とてつもなく眩しくて眩…
このレビューはネタバレを含みます
フィルムで見れた感動。
映画=人生と言わしめるような遺作にしては出来過ぎな作品。
同時間で、場所は違えど並び合う男と女に高揚しないわけがない。
雷が落ちたような初恋も。
時間と記憶の中で、日々人は生…
『恐怖分子』でも感じたが、エドワード・ヤンの感性は都市人のそれなのだと思う。『ヤンヤン~』で印象的なのは、窓ガラスに人物の顔が反射し、外の景色と重なり合うショットが度々出てくること。都会の雑踏のなか…
>>続きを読むヘルニア、坐骨神経痛になってから1ヶ月以上映画を観ていなかったのだけれど、この特集だけは行きたかったので久しぶりの映画館。
淡々としたショットはやはりエドワード・ヤンのものだし、相変わらずゾクッとす…