ゴダールにとってパリは白黒の街なのだろうか。
初期の作品を除き、ゴダールには白黒映画が少ないことに気付いた。そして晩年になると、彼はパリの街を撮らなくなるので、前半のモノクロのパリの街並みが新鮮でか…
愛について――
ゴダールが21世紀になってはじめて発表した長編劇映画。
物語における現在をモノクロフィルムで捉え、2年前の回想をカラーのデジタルヴィデオで表現した意欲作。
デジタルヴィ…
ジャン=リュック・ゴダールの描く、人生の出会いと別れを、現在と2年前の回想の2部構成。現在のパリ。映画作家エドガーは、愛の4つの瞬間を、若者、壮年、老人の三世代で描こうとしている。主演女優の交渉を進…
>>続きを読む21世紀の始まりにゴダールが投げかけた「愛」とは、単なる恋愛の情念ではなく、歴史と記憶をどう継承するかという問いだった。
フィルムのモノクロとデジタルの鮮烈なカラーを二部構成で対比させ、第一部では芸…
地頭の悪さもあってか例によって例の如く内容の理解が困難なゴダール作品だが、これまたいつもの如くゴダールを浴びるという感覚が心地良い映画となっていたし、映画を楽しむ行為とはそれで良いのかもしれないと思…
>>続きを読む『ヌーヴェルヴァーグ』『新ドイツ零年』が自分の信じていたものの敗北を苦々しく懐古しながらその終わりを描くような作品だとしたら、それ以降の作品には段々と次の世代に視点が移っていくような感覚があって、こ…
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