市川雷蔵映画祭、最終日に行ってきた。
泉鏡花の原作は既読だぜ、と、ドヤりたかったのだけど、実は青空文庫(電子書籍)を読もうとして、はい、10ページでリタイアしたのは私です。
そんな私ですが、泉鏡…
美しい…
全カット国宝級の美しさ
1カット1カットに職人としての労働の証が刻み込まれている…
これ以上ないという厳格な構図とカッティングのタイミングが気持ち良すぎる
冒頭と中盤のスリのシーンの冷た…
地位持ちの世間体のために悲恋となった、孤児養子と妾の娘の芸者。痛々しい物語は静かに、確実に破局に向かって進んでいく。
純粋な愛ゆえの、また、人格者ゆえの悲劇を、市川雷蔵、万里昌代が美しい魂の所作で演…
めちゃ良かった。
掏摸から学士になった主人公をはじめその周りの人々が、恋愛や結婚のために出自や職業差別に翻弄され抗おうとする話。
社会の不寛容さが降りかかって上手くいかなくなる恋愛を、意地でも完結…
夜霧に煙る湯島天神の境内を舞台に、惚れた柳橋の芸者お蔦に別れを切り出す早瀬。追いすがるお蔦の言葉「別れろ、切れろは芸者の時に言う言葉。今の私には死ねと仰って」はあまりに有名だが、実はこの場面、泉鏡花…
>>続きを読む夜霧たちこめ梅の花が咲き乱れる湯島天神境内のシーンが神がかり
純愛の情念、差別された女の怨念が小賢しい悪党どもの首を真綿で絞めて殺しちゃう話。伊福部音楽がよく似合う
早瀬をいきなり狙撃するばあさ…