仲代さん訃報に際し、数ある名作の中、なぜか無性に見たくなったなのが今作でした。
偏屈で気難しく、自分勝手に不器用に己を立てて生活してきた1人の男。
その生き方が身の回りの人達を遠ざけ、犠牲にし、し…
どうしようもないジジイが孫娘と一緒に右往左往し、結局どうにもならない悲しいはなし。弟の家に行く時、ジジイがすっかり変わってしまった街の様子を虚ろに手をくつろげて振り返るところがなんとも言えず物悲しか…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
公開時に映画館で観て、今日久々にDVDで観返した。
ゆったりと静かで、凄みのあるロードムービー。仲代達也と徳永えりの歩き方。ふたりが歩く、歩く。
社会の片隅で生きていくことの厳しさ、生き辛さを受…
再見
ロードムービーの傑作
この世に居ない作者と演者に想いを馳せつつ感傷的な気持ちにもなるが、殊更に悲しい話でもないのに、仲代達矢のまさに演技の術中にハマって咽ぶ。
邦画の歴史が詰まったような多く…
廃校によって仕事を失って上京を考えている孫娘が一人暮らしが無理な祖父を世話してくれる親戚を探すべく、二人で出た旅を描いた、小林政広監督のロードムービー。晩年の仲代達矢が、オリジナル脚本で文学性の高い…
>>続きを読む文句なしの名作。今年見た中でNo.1。
これでもかと出てくる名優たちの演技に魅せられ、目頭が熱くなり、過疎と衰退と貧困について考えさせられる。
四兄弟それぞれ、幸せになってほしいと思い迎える結末とは…
不器用な老人と孫娘の、優しさに満ちたロードムービー。
小林政広。
幾度か秋冬に、作品の舞台となる北国を独り、旅した事がある。
海岸に連なる鰊小屋のうらぶれた風景や、鳴子の宵闇のペーソス、コンクリ打…
小林政広監督は凄いです。一つのストーリーの中に、とても多くの要素を鏤(ちりば)めています。それもダイレクトに描写するのではなく、何気に気づかせると言うのが凄いです。
宮城ロケでは、仙台はゴミゴミ…