夫を亡くして遊郭を一人で切り盛りする母親と、その仕事を嫌い東京へ出て婚約するも破綻、自裁未遂で帰って来る娘。
その母娘にモーションをかける薄情な男。
女郎の『わてらみたいなん、いつになったらおらん…
溝口健二監督、『雨月物語』に続き2回目です。
前回と違い、昼ドラみたいなドロドロでした。
京都の井筒屋という置き屋が舞台です。
東京から自殺未遂したここの娘、雪子(久我美子)を母、初子(田中絹代)…
家が広い!その構造が良く活かされている。置屋の中を女中や遊女が行ったり来たりするのは結構ドタバタ劇の感じもあり面白い。どんな画もばっちり決まっている。もっと哀しくドロドロにもできそうだけど、この物語…
>>続きを読むケンジミゾグチ作品4作目はフォロワー様が挙げてくださったこちら。
今作が公開された1954年は3月に『山椒大夫』、11月に『近松物語』が公開されていて、今作はその間の6月に公開されたらしい。
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前作『山椒大夫』から三ヶ月を待たずして溝口健二監督が完成させた作品。
京都の花街を切り盛りする母と、その生業を嫌い拒絶する娘とを中心に描かれる物語。そこで働く女性たちや出入りする客たちの人生も絡み…
『ジェニイの家』の翻案とはいえ、さすが女性映画の名手、溝口。
お水の仕事でありながらも、それに誇りを持って強く生きていく女性たちが描かれていて、なかなか良い人間ドラマだった。
歴史物のイメージのあ…
京都の遊郭を舞台にした溝口健二監督のドラマ。
「わてらみたいなもの、いつんなったらないようになんのやろ。あとからあとからなんぼでもできてくんねんなあ。」
とても良かった。京都の老舗遊郭で暮らす等…
溝口健二と言えば、雄大で幽玄な作風のイメージだったが、特殊な家庭とはいえこういったホームドラマも撮るんだな。意外。しかもめちゃめちゃ面白かったし完成度高すぎ。
置き屋の女将と娘の愛憎物語。
そうか遊…