溝口作品には遊女娼婦モノが多い。
姉の寿々が芸者屋へ奉公に出されたことが影響しているのだろう。
例に漏れず本作も置屋が舞台である。
見どころはと言うと、毎度の溝口作品の如く”色を売る女たちの裏側”…
噂の女
「大丈夫。ファミ通の攻略本だよ」のコピーに匹敵する安心印の溝口×宮川コンビ
うまくいっていたはずの田中絹代を取り巻くすべてが、一つの綻びから意図せずして彼女に跳ね返ってくる
狂言を見てい…
遊郭を舞台にした、母と娘の葛藤を描いた作品だ。心理的要素ばかりか、当時の
社会環境も観察できる。物語としても
第一級の面白さだ。現実が予期せぬ方向に向かう。溝口健二監督はあくまでも
自然に描写する。…
終盤の展開にゾワゾワしっぱなし。
洋服と着物の対比が鳥肌もの。
重々しい着物ではどこにも行けないもんね。。
オードリー・ヘプバーンを思わせる久我美子もめっちゃ可愛い。
ただ、溝口作品特有の長回しなん…
溝口健二の久我美子観る
京都妓楼舞台の母娘愛憎劇
田中絹代VS久我美子
東京で自殺未遂図った娘を連れ
帰り懇意にしてる青年医師に診せ
る母だが
遊女抱える家業を苦にしてる娘が医師に
相談してれ…
このレビューはネタバレを含みます
マルセル・カルネ『ジェニィの家』(←昔観たけど殆ど忘れかけてた)のリメイク作品。芸者置き屋とお茶屋を兼ねた井筒屋を女手一つで切り廻している女将(田中)が東京で失恋自殺未遂を起こした娘(久我)を連れ戻…
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