巨人と玩具の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 4ページ目

『巨人と玩具』に投稿された感想・評価

noris

norisの感想・評価

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「足音たてず刺し殺せ!足取り軽くぶち殺せ!ジャカボン、ジャカボン、葬式だ!」と歌い踊る野添ひとみ(川口浩夫人である)の、前半のマンガのような虫歯娘からの変貌ぶりが凄まじい。

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Nao

Naoの感想・評価

3.5
製菓会社3社による販売競争を描く。大量消費・大量生産の皮肉で時折ウォーホル的なポップアートも思わせる。昭和の社畜は頭おかしいし、仕事が人を狂わせるのは今も昔も変わらない。

開高健原作の映画化。
キャラメルを売る企業の熾烈な闘いを描く。ワールド製菓の宣伝部は激務で他社との競争の為に日々血を吐く程に苦しむ。
宣伝キャラクターに起用された島京子という少し軽薄で虫歯のある女性…

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開高健の初期作品。

増村保造の都会的要素がしっかりと現れ売上最優先の資本主義到来が卑しくも表現。

途中、歌声喫茶に寄った際のコンプレックスにも似た見下すようなセリフ。

しかし4年後(1962…

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AONI

AONIの感想・評価

3.5

オープニングが圧巻。同じ写真が均一に複製されて画面を占領していく様は、アンディ・ウォホールのポップアートにも通じる、大量生産・大量消費の現代社会を上手く表現した傑作オープニング。

それで期待値が沸…

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umihayato

umihayatoの感想・評価

5.0

これは傑作。
商品の為の宣伝競争に関わる色々な人が、競争の激化と共に人として終わっていくのを圧倒的な切れ味と畳み掛ける勢いで見せる。
狂気をも感じるスピード感。

宣伝のために作られた嘘の人間(スタ…

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 面白い。直接の引用元は『暗黒街の顔役』だろうが、ハリウッド的な作劇で異様な日本社会の縮図が描かれるのがユニークな一作。
lag

lagの感想・評価

4.0

抽選の懸賞と新聞雑誌電波放送の宣伝広告でとにかく売り上げる。競合戦争に出世。昼は奴隷のように働き夜は酒と娯楽で頭を使わない大衆。同情も信頼も必要ない騙して利用して機械自動化踏み躙る。ライターの火が点…

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めちゃくちゃおもろかった記憶がある。ライターの演出が分かりやすかった。ラストも良かった。
Omizu

Omizuの感想・評価

4.8

【1958年キネマ旬報日本映画ベストテン 第10位】
開高健の同名小説の映画化作品。過度な資本主義社会となった日本をカリカチュアして描いた増村保造らしい作品。

増村保造らしいエネルギッシュでスピー…

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