父と長男が死に、次女が家を出ていつしかトシコも結婚しても良い年になり、クリーニング屋では新しく16歳の若者が働き始めるという、ただの人生の循環を描いている。いつかこの家を去る長女がこの物語が始まる前…
>>続きを読む成瀬巳喜男監督と脚本の水木洋子が初めて組んだ作品。『おかあさん―全国児童綴り方集』(1951)を映画化。加東大介の初めての現代劇。
1950年頃の東京郊外。戦後ようやくクリーニング屋を再開した福原…
成瀬巳喜男監督作品では、「朝の並木路」「まごころ」と同系列の爽やかな後味の名作の一編で、長女年子香川京子の、母福原正子への親子愛を綴った語りによる、大森近辺の商店街に父良作三島雅夫が苦労して開店した…
>>続きを読む戦後の厳しい環境で生きてきた日本の母親の姿。
現在では考えられないような不条理や理不尽を母は母なりに子は子なりに受け入れて生きていくしかなかった時代。
日本の原風景とは、当時の建物や暮らしのこと…
妹の子を育てながら自分の子は手放さざるを得ず、夫と子どもが立て続けに死んでも涙を流す暇さえない「おかあさん」達が戦後の日本でどれだけ必死に毎日を生きたことか。個人的に好きな田中絹代の眉間から、今回も…
>>続きを読む不幸は重なる展開、それでも残された女性の頑張りと周りの支えによりハートフルなホームドラマになっている
とはいえ、ふと見せる田中絹代の表情の奥行きに想いを馳せてしまう
それでも画面を明るくする天真爛漫…
ディゾルブで季節変化や、描写もされない片山明彦の死などサクサク省略していく。
冒頭で紹介された家族が次々消えていくかなり悲惨な話だけど、なぜか爽やかさも感じる朗らかさ。香川京子の舌ペロとかウインクと…
このレビューはネタバレを含みます
長男と、夫に、病気で、先立たれた、女手一つで、家族を支えた母親の、物語。この時代、女が、働くとは、とても大変なこと。家族を、逞しく支えた女性は、カッコいい。それが、全ての作品。 母親だけじゃなく、こ…
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