このレビューはネタバレを含みます
大好き宮廷音楽家のお話し。
絵画の如く、美しい映画でした
赤い上着を着た、若いマレ役が、美しいギョーム・ドパルデュー。
「そろそろ終わりだ。別れよう。
別の世界で生きたくなった
人生とは残酷なも…
17世紀末から18世紀のフランス、ルイ14世の宮廷音楽家として実在したマラン・マレ( ジェラール・ドパルデュー)の回想から物語は始まる。
成功をおさめて宮廷楽団の指揮者となったマレは、若い頃にヴィ…
何とも美しくて静謐な作品でした。
バロックの曲、音楽の真髄を求める音楽家の精神、当時と同じ光源で撮られた映像…すべてが美しいバランスで成り立ちます。
真の音楽家とは?を問う芸術全般に通じる話でした…
共感や常識を超えた先に音楽の本質が見えてくるっていうのが、"業"ともいえる、才能あるいは芸術の残酷なところだなあと思った。終盤の師弟関係が変化していく様は見応えがあったし、オープニングのカットに戻っ…
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