このレビューはネタバレを含みます
2025年9月、日本映画専門チャンネルにて視聴。
放浪記って森光子さんがやってた?ちょっと難しいのかな?と思いきや、語りは現代の若者にも通じるような気だるさ!景気はどん底でいつまでたってもド貧乏だ…
「貧すれば鈍する」という諺もあるが、芙美子の場合その複雑な生い立ちや家庭環境、加えて失恋の痛手を、なりふりかまわぬ文学の鬼と化し才能を発揮させた稀な才女である。高峰秀子いい役者ですね。実際、彼女も複…
>>続きを読む林芙美子さんの自叙伝。
わたしは、林芙美子の名前だけしか知らない。
成瀬巳喜男の映画のひとつとして
観ていて、途中で気がついた。
これは林芙美子の話なの?って。
学校?図書館?なにかで名前だけを知…
林芙美子の自伝的作品を晩年の成瀬巳喜男が映画化。成瀬らしい演出はなりをひそめ、林の「花のいのちは短くて 苦しきことのみ多かりき」物語を、年代どおり日記形式にまとめている。本作にかぎらず、林芙美子、高…
>>続きを読む成瀬巳喜男は林芙美子の作品を度々映画化していていくつか観てきたけれど、少し甘口な味付けがしてあって芙美子好きの自分にはちょっと物足りなく思っていて、特に思い入れのあるこの作品も、菊田一夫が脚本に加わ…
>>続きを読む女性にこそ観てほしい映画。明治生まれでこんなに気風のいい女性がいたことに驚く。
ただ貧乏と男運のなさ(かなり本人の責任だが)が主に描かれ、林芙美子も常連だったという南天堂書店に集っていたアナーキス…