超おブスな高峰秀子を堪能しました。
貧しい行商の家に生まれ放浪を続けた林芙美子が『放浪記』を執筆して脚光を浴びるまで。
太い八の字眉に姿勢も悪く見せ、デコちゃんが成りきります。ふてくされて可愛げが…
【全てを丸呑みしながら肥大してゆく巨大ななにか】
『放浪記』出版記念パーティーに現れた元夫、肺病病みのイケメン作家福地(宝田明)はふみ子に祝意を伝えます。自分の小説が売れない苛立ちを妻のふみ子…
林芙美子の自伝的小説「放浪記」を高峰秀子主演で作られたものだが、やはり成瀬巳喜男らしく高峰が惚れる相手の男がクズばかりだけど、そんなクズ男に惚れ貧しく苦労する高峰も、外見の良し悪しだけで惚れるただの…
>>続きを読む同じ日にオリヴェイラ版ボヴァリー夫人『アブラハム渓谷(完全版)』と一緒に見ました。
期せずして、女性の一代記揃い踏みといった感じで堪能。
こちらは会社の三十周年記念作ということでものの見事にスター…
ふみ子にへばりつく影が重い、のしかかる闇が重い。恋多きふみ子は男に事欠かず引く手あまた。お相手は顔はいいが甲斐性のない物書きばかり。近視のはず、顔は見えないはず…なのになぜか慕い助けてくれる安岡(加…
>>続きを読むやはり高峰秀子女史と言えば、いじいじ拗ねて、ひねくれる情緒がぴったりだ。特徴的な少し鼻にかかった声と隠しようのない知性が、一筋縄ではいかないキャラクターを醸成していて、この映画でも遺憾なく発揮されて…
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