バルダザールという名を持つロバの一生を中心に素描しつつ、ロバから見た人間の理不尽さやままならなさを絶え間なく描写する。
あれだけ賢いロバがまるで受難劇かのように煮湯を飲まされ続け、鎖のくびきから逃れ…
バルタザールよ。
これからも愚かな人々を見るがいい。
【感想】
象徴は物語の中だけに登場し、現実には代わりに解釈だけがある。ロバという台詞を発せず演技も排したそのモデルはおよそ映画の枠からはみ出て…
冒頭付近、地面に潤滑剤を放って車をスリップさせるバイクの若者達。そのスリップさせていく様を無言で見てるんだけど、こういう脇役のなんて事ないシーンを見せるのがブレッソンはうまいよなあと思ってたら、まさ…
>>続きを読む強い者が弱い者を利用するという社会的構造は、古来から現代に至るまで、ほとんど変わっていないように思う。
「平等な世界」や「差別のない社会」というのは、言葉の上では美しいけど、現実世界は「差」がある…
聖書に登場する賢者の名を与えられた一頭のロバ、バルタザール。子供たちの遊び相手として可愛がられていた平和な日々は去り、彼は飼い主を転々と変えながら、人間の傲慢、暴力、欲望、そして無償の愛に翻弄されて…
>>続きを読む2026年24本目
鑑賞日:4月6日
ブレッソンって中毒性がありませんか?たまに無性に観たくなる感じ。
初めて「白夜」を観た時は全然わからなかったのに、何だかんだで気づけば4作目。相変わらず抑圧さ…