バルタザールどこへ行くに投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『バルタザールどこへ行く』に投稿された感想・評価

5.0

長編作品を13本撮ったロベール・ブレッソンが、原作をドストエフスキーに求めた3本のうちの1つ。成熟期の恋愛小説『白痴』をベースとしており、『白痴』の基本ラインは、主人公ムイシュキン公爵とロゴージンの…

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それ
4.7
ブレッソン調の萌芽

https://note.com/june_july/n/na368aafda37d
Aoyoao
4.1

ロバのバルタザールと少女マリーを軸に、
自尊心の高い家族や村の与太者に、
生き方を狂わされていく、
ドストエフスキーの「白痴」に着想を得た、
ロベール・ブレッソン監督の七つの大罪物語。

マリーの人…

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4.5

このレビューはネタバレを含みます


気高く美しい映画。

ひとつだけ個人的に受け入れられない部分があって、それは動物に過度な神秘性を持たせようとしているところ。ロバは何を見たところで、何も思っちゃないと思う。実際、この映画に出てるロ…

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4.2

目に見える愛情が明らかに強引なものに移ろう虚しさ。
マリーに訪れる若さ故の欲情とその後悔は特別なものではないが、寧ろイノセントで、ジャックとの再会でようやく自分に目を向ける。

人間のクローズアップ…

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ロバが産まれ、死ぬまでを描いたブレッソン作品。優しさ、過酷、搾取など、人生の縮図をロバに託し、描いている。スコリモフスキー「EO/イーオー」は、本作から着想を得た(はっきり言って、リメイク)作品。
なんかブレッソンの映画、毎回時空間にやられて、全く話追えてないんだけど。

手のクロースアップが多用される。顔と切り離すことで人のエゴ(欲)しか残さないようなショットが見事に思えた。それはとりわけ最初のショットから最高だった。

ドアの開閉や水のイメージから繋ぐのも、他のさ…

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gakyna
4.2

冒頭、ロバと想いを通じさせる少女にオシラサマを起想しましたが、そんな超常的な力も働くべくもなく、ただただ悪い方に転がる現実に抗えもせずロバの瞳は観ていた。
キリスト教と神道、というか単一神教と多神教…

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ニシ
5.0

マリーが家族とバルタザールの処遇をどうするかをやり取りした次のカットで男がバルタザールを使いパンの配達をしているというテキストでストーリーを物語るド級の省略があり、ドアを閉める手元の寄りとラジオのス…

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