バルタザールを通して、人間を見るような映画だった。
マリーがバルタザールを撫でる仕草や涙、見つめる視線が妙に記憶に残る。
ドアの歯ぎしりや水の音。バルタザールの鳴き声も印象的。
バルタザールへ…
【ロバの生涯に根付く人間のエゴ】
■みどころ
バルタザールと名付けられたロバの目線で人間を観測するお話。
ロバの生涯は、幼馴染のジャックへの想いを抱えながらも転落していく少女マリーの人生と並走する形…
非常に静かな作品で、劇伴は必要最低限に抑えられ、物語が大きく動く場面以外ではほとんど音楽が流れない。その徹底したミニマルな演出によって、映像そのものや登場人物の行動に自然と意識が向けられる作品だった…
>>続きを読む異常なほど無気質に経緯が省略され、事態が悪化していく。マリーとバルタザールが両想いというセリフがある通り、対応するかのように不条理な出来事が淡々と舞い込む。とはいえ、出鱈目にも程があるサーカスや動物…
>>続きを読む二回目の視聴でこの作品はあまりにも深遠すぎて何も評価することができないと思ってしまった。一回目の視聴では研ぎ澄まされた省略的文体で語られるナラティブを追うことを半ば放棄して、強烈なイメージの美しさだ…
>>続きを読むブレッソン作品はまだ4作目だけど
次のカットでは会話が飛び、空白の時間があるという特徴的な手法に段々癖になっている自分がいた。
「もう(バルタザールは)立つこともできんよ」
の3秒後には
「旅をさ…
バルダザールという名を持つロバの一生を中心に素描しつつ、ロバから見た人間の理不尽さやままならなさを絶え間なく描写する。
あれだけ賢いロバがまるで受難劇かのように煮湯を飲まされ続け、鎖のくびきから逃れ…