このレビューはネタバレを含みます
窓の外に手袋か何かが干してあるそのシルエットを後景に写すのを小津はよくやるしギョッとさせられることもあるけど、この映画では玄関に長靴も干してあってこれもちょっと怖い。「首吊り」のイメージが浸透してい…
>>続きを読む小津さん、1933年のサイレント作品。
煙突からの煙や家の中の構図など、小津さんらしさが表れている。
短絡的なストーリーなのは、この時代だし、尺もあるし、仕方ないのかな。
姉と弟の慎ましい暮ら…
照明から照明へのカットとか、時計から時計へのカットは面白かった。最初と最後、移動ショットを見せるのもまとまりがあった。ゴミのように捨てられた特ダネ記事は、意味ありげやったな。
正味、小津映画で突然若…
この時代に若い女が弟の学費(大学まで行きやがって贅沢な)を稼ぐのに、まともな商売だけじゃ無理なことぐらい分かれよ。むしろ感謝して然るべきだろ、と思ってしまう現代の感覚です。恐るべき潔癖性に加え、当時…
>>続きを読む最初にまともに見た小津の映画がこれ。
その影響か、小津はサイレントの方が好きです。
この映画はラストで呆気に取られます。
こんな役柄ですが、岡田嘉子さん、本当に麗しくて、田中絹代ではなく、彼女…
平和な生活を邪魔されたくないとハッキリ伝えれる、その手前を作ろうと思った。
思ってもみないことを言われた、そんな事がないような日々を。
'このくらいのこと'の感覚が似合う人たちを。
岡田嘉子さんの…
小津監督らしさが出てるなぁなんて思ってたら意外な展開に驚かされました😳
小津さんを好きな人の方が驚くと思います笑
当時の価値観との違いを感じさせられるものの、どうにもやりきれない気持ちにさせてくれま…
小津映画の特徴であるローアングルが初めて積極的に用いられたと言われる作品。今回映画祭で当時のトーキー初期のフレーム(ほぼ正方形の画面比率)で観れた。画面手前の生活用具や麗しい奥行き構図がバチッときま…
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神戸発掘映画祭2021に行ってきた。
先ずは『東京の女』
小津安二郎監督のサイレント映画である。この時代(昭和初期)からローアングルの撮影や移動撮影、小道具の並べ方などに工夫があり映像の立体感を表し…
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