「軽いの」
最高のセリフである。
ヒロインは、バカンス中に波打ち際で夫がいなくなり、現実を受け止めきれない妻。
愛して愛されてただ幸せと思っていた女。
前半、その愛ゆえのまぼろしに、惑わされる…
『まぼろし』
原題Sous le sable.
製作年2000年。上映時間95分。
フランソワ・オゾン監督が愛する人を失った女性の深い喪失感を描いたドラマで、“死についての3部作”の第1章仏国作品…
最愛の夫の消失/喪失という現実を受け入れきれない妻。それを体現するシャーロット・ランプリングに狂気とも悲哀とも取れる味わいアリ。また、そのフリをすることで“演技論”作品としての顔も併せ持つ。いかにも…
>>続きを読むミヒャエルハネケの愛アムールを見た時のような閉塞感に襲われる。
幻を見続けることへの安堵と恐怖、その二重感情が、最後のシーンで、目的からズレながら、しかしその方向に走っていく主人公の姿に現れている気…
やっぱりこの監督の映画は好きだなあ
食べ物や服、動作、音、色
雰囲気を作る全ての要素が好き
もちろんストーリーも
あんなに愛されるジャンはきっと素敵な人だったんだろうな
靴を脱がすシーンも優し…
S.ランプリングはあの『愛の嵐』の残像が今だに消えない。コレはもうあれから30年、忘れようとしても拭えないイメージが私にもあるように、本作ではバカンス先の浜辺で突然いなくなった夫の“まぼろし”がいつ…
>>続きを読む『まぼろし』
今夏に公開される『summer of 85』に備えて、フランソワ・オゾン監督の予習。アンドリュー・ヘイ監督『さざなみ』で主演を務めていたシャーロット・ランプリングが出ており、二重の意…
また海で人が居なくなってしまう話。
失踪した夫を受け入れられなくて、今でも自分のそばに居ると思っている夫人。所々で現実を突きつけられが、それでも夫はまだ居ると、自身に言い聞かせているのが痛々しい。
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