相米慎二とエドワード・ヤンが通奏低音になっていて教室で子供たちが騒ぎ出すシーンとか見ると似た者どうし同じものを共有していたんだなという郷愁にかられる。焚き火して松明立てて花火打ち上げるところヤバい。…
>>続きを読む芸術性を求める運動としての台湾ニューシネマのさなか、レコード会社の出資によるアイドル主演映画という異色感のある作品。
商業映画にあってもホウシャオシェン監督の自己主張はふんだんに盛り込まれ、象徴的…
主人公は、複雑な家庭環境で育った高校生くらいの少女。昼はファストフード店でバイト、夜は学校に行き、家では妹の面倒を見ながら家事。毎日やることはたくさんあるけど、何をしていても何となく満たされない。そ…
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監督:ホウシャオシェン
台湾の青春群青劇
シネマティックな夜景、街並みが美しい
・ナイルの娘とヒロインをなぞりながらモノローグで脚本が進む
・小津監督ばりの定点的なアングル
キャストの位置、配置など…
走ろうが歩こうが立ち止まろうが、流れる時間に違いはない
同じところをぐるぐる巡るしかない暮らしにも、寸分の狂いなく時は訪れて過ぎていく
なんと残酷なことだろう
「幸せですか?」と訊ねたら「幸せって…
このレビューはネタバレを含みます
音楽と景色のマッチに陶酔的な気持ちよさがある。
マクロで見た街はネオンなど憧憬を抱くように綺麗だが、クローズアップすると澱んでいて。
集団の中に居ながらもどこかつながりより孤独感を強く感じるわけで、…
中森明菜が流れるバイト先のケンタッキー、都会のネオンは美しいがそこで行われてるのは汚い事ばかり、大量の車は河の流れのよう。昼間の静けさと夜中の喧騒が交互にやってくる。
何度も繰り返し映される食卓とそ…