このレビューはネタバレを含みます
江戸時代の実在の人物河内山宗春という人物をモデルに山中貞夫がストーリーを作り、それを三村伸太郎が脚色、山中貞夫が監督した1936年の作品。
凄味のある河原崎長十郎、中村翫右衛門のふたりが縦横無尽に…
4Kデジタル修復版。これまで何度も観ているのに改めて深く感動した。これまで観ていたのは何だったのか。耳をそばだてなくても、すんなり台詞が入ってくる。白飛びしていた長十郎や原節子の表情が手に取るように…
>>続きを読む街の作り込みと人物のキャラクターの作り込みが最後に上手い。喜劇と悲劇が折り混じるような感覚でいて、最後に盛り上がるを最高潮にしてくれる。ラストのアクションは現代アクションのように、早いカット割やアッ…
>>続きを読む背面で小雪の舞う原節子のとてつもなく美しいクロースアップを挟んで反復のユーモアと扉を巡るサスペンス、畳み掛けるアクションが奇跡のように共存し、アウトローたちの命懸けの正義をトラベリングショットによっ…
>>続きを読む天才・山中貞雄監督が描いた江戸時代に実在したアウトロー・河内山宗俊。そこには古き良き人情味溢れるアウトローの姿。市之丞との友情。弱きを助け強きを挫く。後に時代を席巻する任侠映画のルーツがここにあった…
>>続きを読む弟の借金のかたに身売りされそうな甘酒屋の娘・お浪を助け出そうと奮闘する、表坊主・河内山宗俊と浪人・金子市之丞を描いた、山中貞雄監督の人情時代劇。河内山宗俊は実在の人物で、歌舞伎や映画などの題材として…
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