このレビューはネタバレを含みます
原作:島崎藤村
明治後期の信州、被差別部落の出自を隠し、父の望み通り家とも部落とも縁を切り、勉学に励み小学校の教員にまでなっていた丑松。
部落解放運動の思想家に触発されるものの、それでも自身が部…
穢多(えた)の出自を隠しながら生きてきた教師(市川雷蔵)が「我は穢多なり」と公言する思想家(三國連太郎)に憧れて傾倒するも、学校で部落民であるとの噂が流れ、慌てて他人の振りをする。原作: 島崎藤村
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島崎藤村原作の映画化。
台詞などもかなり原作に忠実な印象。
差別は現代でも根強く残っているし、この作品も決して古くなりようがない。
岸田今日子が良かった。
中村鴈治郎は平常運転。
苦悩を胸に抱え…
2022年版を先に観たのですが、面白さではそちらの方が上でしたが、1962年版の方が原作の年代に近く、白黒映像の陰湿さが暗いテーマと合っているみたいでリアリティはある感じでした。
市川雷蔵のイメージ…
隔世の感もありつつ、市川雷蔵の確かな演技で決して過去の悲劇でもないことを思う。
差別的な社会とその中の温かい人々。ラストシーンは否応なしに心を揺さぶるものがある。
とはいえ、説明的なセリフと宮川のカ…
原作島崎藤村。差別を恐れ、部落出身であることを隠して生きる小学校教員の苦悩。
階級差別があった時代の話で重いテーマではある。市川雷蔵の演技が素晴らしく、その境遇を思うと悲しみが胸に迫る。尊敬する部落…
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「四民平等」
妻「年に一度の年貢を納める日ぐらい、うちにいて手伝ってくれてもいいじゃねえか」
風間「今でこそこんな老屋に住んでいるが、元は白垣の城小路に士族屋敷を構えていた家柄だ。子孫に百姓がさせ…
明治38年に島崎藤村によって書かれた長編小説の映画化。
本作では市川崑がメガホンを取っている。
被差別部落の出身であることを隠して小学校の教諭となった丑松。
彼は、同じ被差別部落出身の思想家猪子…
被差別部落の差別を描いた作品。
父親に会いに郷に戻った丑松。
しかし既に亡くなっており死に目に会えなかった。
父親の遺体に誓う丑松「阿爺さん丑松は誓います。隠せと言う戒めを決して破りません。たと…