このレビューはネタバレを含みます
水呑み百姓の身分からとある殿様の奥方の侍女として出世した女性が誰の子とも分からない子供を産み、班平と名づけた。体裁の為に身分の低い家族に引き渡されたが、班平は花を育てる能力に長けており、このため再…
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1965年製作公開。原作柴田錬三郎。脚色星川清司。監督三隅研次。
市川雷蔵という役者をリアルタイムで観たことがない。1969年に亡くなっているので、わたしが映画館に通い始める少し前のことだ。それで…
三隅研次監督 市川雷蔵主演
花を育てることが好きな優しい青年は居合斬りの達人と出会い人生が一変する…
今作の雷蔵さんは犬と人間の間にできたと噂され差別を受けて育ち、実は馬並みの速度で走れるという才…
クロースアップするキャメラは、アクターたちの顔面に浮上する細部の生きた表情を繊細な手つきで豊かにキャッチし、花を育てて愛でる一方、冷酷な居合い抜きで人を斬る市川雷蔵が生と死の狭間で生きる振幅を、孤高…
>>続きを読む発展途上の剣士を見事に演じる雷蔵がすごい。この映画の主人公・斑平は映画内で初めて人を斬るくらいの人物なので、眠や机とはやはり全然違う殺陣をしている。たぶんやや大振りではなかったか。
しかしそういうリ…
血縁の父は不明で実の母は生まれて間も無く息絶えそれから二十三年後育ての親も亡くし師の屍を越える。馬に追走できる韋駄天。曰く抜いて斬って収めるだけを見真似て習得した居合。美しい花畑と無邪気で透き通った…
>>続きを読む困るんだよねえ。こういうレベルの高い作品は。とにかく雷蔵と大映スタッフがレベチすぎて、完璧で、こりゃ大衆受けしないだろうなと。雷蔵あるあるの「不幸な生い立ち」要素とか、「犬っ児」呼ばわりでワンコキャ…
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