戦時中の"死の軽さ"をコミカルに描いた、反戦映画。太平洋戦争終了間際、国のために命を捧げることを命じられた21.6歳の若者のお話。名前はなく登場人物からは、豚、牛、神(特攻任務のため)、兵隊さんなど…
>>続きを読む生きている間は兵士はネズミや牛や豚と言われ、死んだら神さまになれるという。いつ人間になれるのだろう。
愚かしくて哀しい。
若者の未来を奪う戦争が憎いよ。
ここは神の国ではなく人間の国。
虚しくて…
新文芸坐にて
戦争、不条理、不条理、青春!って映画。
戦争って時代によって認識が変わっていくものなので、この時代(戦後20年)の認識のリアルが感じられた。
モノクロの邦画というと、黒澤や小津みたい…
初見のインパクトがずっと頭に残っててスクリーンで再見、素晴らしい。こういう映画があるということを忘れちゃいかんとなんだかしみじみ思った。戦争という莫大な虚無に向かって叫びまくるこの感じ、虚しくて哀し…
>>続きを読むうわぁ、凄い芸術的な反戦映画だった。
主人公には名前はない。狂言回しに「アイツ」とだけ紹介してもらってた。
寺田農、笠智衆、田中邦衛錚々たるキャスト。
テーマは重いが悲壮感は全く無くアイツの飄々とし…
このレビューはネタバレを含みます
太平洋戦争の末期、主人公は敵の戦車の下に爆弾を持って潜り込む特攻作戦の隊員である。冒頭、彼は空腹のあまり倉庫で食料を探していた。彼はそれを見咎めた上官の鉄拳制裁にも平然とし「私は反芻ををしているから…
>>続きを読む