ここで賞賛されている原節子の振る舞いは「原節子の立場(第三者的な立場)だからこそ取れた態度」だったと言ったら、叱責されてしまうだろうか。私が平成生まれだからか、「嫌な世の中だ」と片付けてしまう他ない…
>>続きを読むまず、外国人に勧められてこれを見たことが少し情けない。
永遠のテーマである家族の問題を淡々と描きながらも、言葉のひとつ、所作のひとつひとつに、忘れかけている日本の良さが感じられた。
「そうかぁ、いけ…
常に画面で事件が起き続けていて、ひと時も目が離せないし、何気ない日常生活を描いているように見えて、家族が揃う画面で誰1人重ならない構図におののく。ずっと完璧な画が撮られ続けていたことに気がつく。
気…
小津安二郎の入門編ということで観てみたものの、映画初心者の私にはシーン一つ一つの意味がよくわからず、解説付きで2回目見直して、やっと、小津監督の細部までのこだわりがわかり、勉強になった。もっと色々見…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ニコニコ笑顔の妻“トミ”と「そうじゃのう」とかオウム返しな返事の夫“周吉”のやりとりだったりに癒される序盤と思いきや悲しい後半…。
いっさい泣かない周吉は妻が亡くなった日、夜明けの空を眺めていた描…
言葉遣い、所作がとても丁寧、繊細で、現代日本人が忘れつつある日本人らしさというものを見たような気がした。(意味不明?笑)劇中のテンポ感、間がなんだか心地よい。生まれたときから核家族が当たり前の世の中…
>>続きを読む尾道に住む老夫婦が、東京に住む息子たちにはるばる会いに行くというお話。
ほのぼのとしたストーリーかと思ったら、現代にも通ずる「核家族化」の姿を描いており、上京してきた両親を鬱陶しそうにする長男や長女…
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