トルストイの「にせ利札」を原作とする本作品🎬
富裕層高校生によるニセ札から青年イボンが不幸に転落していく…汗
ものすごいラストで終わる…。
ロベール・プレッソン監督の遺作。
映…
ラルジャンとは、お金の意味らしい。にせ札が原因で人生が狂っていく人たちの話だ。この辺は、にせ札が人の手に手に渡ることでドラマが起こる所がフランス映画だなァと感じる。カメラ屋では、富士フィルムのカメラ…
>>続きを読む誰かの小さな罪が1人の男の人生を揺らす。
本作は、ブレッソンのモティーフである「手」や「視線」の他に、「扉(窓)」の使用も興味深かった。
扉や窓は思惑に限らず、強制的に社会や他人とシャットダウン…
パリでは贋札が横行していたとは知らんかった。
そんなわけで贋札使用の冤罪で懲役刑に処された男は、家族も職も生きる希望も失い、出所後に躊躇することなく連続強盗殺人を犯す。
そして全く逃げ隠れもせずに…
一筋縄ではいかないが、かなり没入しながら観た。「白夜」の時はよく分からなかったのだが、今作を観てブレッソンの凄さが少し見えてきた気がする。
風が吹けば桶屋が儲かる的な、ある小さな悪意が大きな悲劇に着…
辛かった。トルストイの小説が下敷きとあるから、最後には改心が…?と思いきや。
色使いがとにかく綺麗。特有の画角からは、登場人物たちが交差し、結局それぞれの孤独に戻る作風を想起した。
本作でも犬が登場…
「たぶん悪魔が」、「ラルジャン」
晩年のころのブレッソンの作品に特にみられるような
鬱で抑制的な人間がそれでもなお、事物や社会とのコミュニケーションを保てている、それでもなお恋愛関係を持続できている…