このレビューはネタバレを含みます
友人、娘、息子たち家族の有り様、戦争の思い出、わたしの時代の終わり。
父と娘とのやりとり以上に、主人公が友人たちと酒を酌み交わすシーンがとても印象に残った。
彼らは彼らの時代を過ごし、やがて次の人…
演技がひどくてとてもじゃないけど見ていられない
下北の劇場じゃないんだから
小津は自分の作った世界に自分で酔ってる雰囲気が滲み出てて全く好きになれない
主役はお前じゃねえよって誰もいえなかったんだろ…
1962年公開の映画で、自分にとっては歴史映画かのように社会や家族風景が違いました。半世紀ばかりで随分と変化したもんだなぁとしみじみ感じます。物語は結婚を巡って父と娘の関係が描かれてますが、縁談とい…
>>続きを読む 小津は美しい。カラーであってもそれは変わらない。ローアングルに、パンを使わない固定ショット。煙突に、電車。
秋を思わせる幸一夫妻のキャメルとレッドの按配。麻で仕立てたような軽やかなグリーンが壁紙…
朝日新聞の『人生の贈りもの』で岡田茉莉子が14回で連載されていたので改めて観ました。一回見るだけだと「いい映画だね」で終わるけど何回も何年にも渡って見てると岩下志麻の立場になって涙し笠智衆の立場にな…
>>続きを読む久々の小津作品。
上手く言葉にできない。凄い。全部理解できた訳じゃないけど。緻密で繊細な芸術的カットを一つ一つ紡いでこの作品は成り立っている。
日常を切り取っているはずなのに、この満ち満ちた哀愁…
秋刀魚の味、大傑作。妻に先立たれ娘を送り出す父の老いと孤独。敗戦の記憶と共にひとつの時代が色あせていく。人生の終わりへと突き進んでいく男たちを描きながら、軽い音楽と酒にのせて、コミカルな会話は進んで…
>>続きを読む独特のショットや色彩設計、抑制が効いた演出、おっとりと間延びした会話のテンポなど、初めから終わりまで小津らしさが炸裂しまくり。観ながらニヤニヤしてしまう。まるで名人の落語を観ている様な。善人も悪人も…
>>続きを読む©1962松竹株式会社