長谷川一夫、香川京子の艶かしい美しさを知った作品。ストーリーは、ツッコミどころはあるものの、王道で現代っ子の目から見ても面白い。個人的には山椒大夫より面白かった。
なにゆえ白昼堂々横領して、同僚に…
世間体がどこまでも愛の邪魔をする映画。
実の親さえ、我が子<世間体。
まあでもだからこそ、二人の愛がいっそう美しく見えるんやろかなあ…
最後の伏線回収はまじでびびった。今まで観た映画で、一番シン…
死を美化して終えること、そこには保守的な危うさがある。
封建社会では常に帰属する家の家主への絶対服従が規則であるから、自由へと逸脱することはつまり死に直結する。この体制を維持し、恩恵を得るのは男。い…
不義が見つかれば磔になることがわかっていても命がけで愛し合う。それだけでドラマチックにはなる。
主人公にとっては策略で陥れられたけども、ずっと好きだった身分違いの女性への命がけの恋が最後実ったのだ…
溝口健二というと、黒澤明、小津安二郎と並んで、三大巨匠と言われることがある。黒澤明の作品はほとんど見ておらず、小津の作品は、秋刀魚の味や東京物語、麦秋辺りを観たくらいである。溝口作品は、本作が初見で…
>>続きを読む70点
京都。
禁裏様(天皇)御用達カレンダー(一般家庭用も含む)、経典の表装を一手に担う大経師の以春(いしゅん)家。
不景気に喘ぐ世間とは異なり、店は儲かりっぱなしの上、納期に間に合うよう猫の手…
日本原初のラブコメですね
知っておきたいのは、
不倫は死刑だったこと
ほとんど恋愛結婚なんて存在してなかったこと
実際に近松門左衛門の心中物で心中者を多数出してる
ってことですね
このあたりを押…
成り行き上とはいえど、実家に迷惑かけてまで逃避行を繰り返すというのはちょっと。
(それだけお互いを愛し合っているという描写なんだろうけど)
どちらかというと2人の親たちに同情。
当時、不義密通とい…
人形浄瑠璃や歌舞伎の様式美&音曲を取り入れ、当時の日本映画界屈指のスタッフ(溝口・川口・依田・宮川・早川)で作り上げた品格ある作品。
お互い敬いながら心だけに秘めていた想いが、あらぬ不義密通の嫌疑の…