一つの嘘が大ごとになっていくというストーリーが面白く、手前に人物を写して、主に奥に小さく写っている人物が話すという構図がかっこよくて、悲惨な話なのにうっとりしながら見た。
スパイは絶対に船越英二だと…
若尾文子映画祭5作品目。
4浪目にして大学に受からなかった男は、とうとう親にも下宿先にも合格したと嘘をつき、学章入の制服を自ら拵えて東都大学の学生のふりをする。偽大学生である。
学生運動真っ只中の時…
このレビューはネタバレを含みます
大学生のフリをしていたところ全学連にも勘違いされ学生運動に誘わたジェリー藤尾(独壇場のC調演技で好演)は持ち前の才覚と調子よさから中心メンバーになるが、偽大学生だとバレてスパイと決めつけられ監禁され…
>>続きを読む大学生に成りすました事やそれがばれないための奔走を描くかと思いきや、ごく早い段階で話は思わぬ方向へ。
ジュリー藤尾演じる主人公・大津の浅はかさ、純粋さ、そして残酷さよ(しかし彼が適役)。様々なもの…
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4度目の受験に失敗した大津は未亡人で経営難に陥っている母親を安心させるために、東都大学に偽大学生として潜り込む。大津はたまたま喫茶店で全共闘のリーダーが警察に連行されるところに居合わせ、大学学生運動…
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