あらためて黒澤明監督の凄さを堪能。狭い画角、モノクロ、シンプルな演出、的確で無駄のないカメラワーク。やたら吹き続ける風や、雨や火が根源的な切迫感を産み出す。雨の中の合戦シーンはホント目が離せない。
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長いがまず飽きない。しかし、後半部分、更にはラストが強烈すぎて前半が吹き飛んでしまった。
刺しても切られてもすぐには死にはしないし、鉄砲を撃たれたら凄腕も意味をなさないし、群れである農民は群れゆえに…
キャラクター設定について。
個人ではなくて、組織で戦っていくことの面白さ。
アクション映画としてド派手に規格外のことをやってる面や、時代劇として伝えられる百姓と侍の身分の違い、それから志乃と勝四郎…
瀧本さんの「君に友だちはいらない」という本の中でチームアプローチとして紹介されていて観た。最初は適当に観てたのだが、前半で、勘兵衛が盗人をやっつけるところのシーンのカメラワークですーっと吸い込まれて…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
※以下、「荒野の七人」を観ての感想ですが、「侍」の方が圧倒的に好きだったので、その気持ちをここに記します。
この映画に比べれば「荒野の七人」も、よくできているとはいえ、平均的なメロドラマに過ぎない…
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