不倫を題材にした小津安二郎としては異色作になっています。
ウィキペディアに『池部と岸にとっては唯一出演した小津作品であり、同じようなキャストを使い続けた小津にとっては異例であった。』とあり、積極的に…
生誕120年没後60年フイルムでよみがえる白と黒の小津安二郎@神保町シアター
正直鑑賞前は小津安二郎で2時間半は飽きるだろうなあ、と思っていたのだが、見入ってしまった。
まあ、2時間くらいにはまと…
ほとんど出てこない笠智衆演じる小野寺さんの台詞がシンプルでとてつもなく心に刺さる。
「間違いはお互いが努力をして小さいうちに片付けろ」
キャンセルカルチャーが横行するこの世の中で、人間はいつの間に間…
「お茶漬けの味」よりもシリアスな夫婦の危機。
合わせて描かれるのは戦後の復興期に会社の歯車となって働くサラリーマンの悲哀、そして戦争の傷跡。
通勤仲間ってそんな括りがあったの?
ハイキングに行っ…
これは!
セリフを全部ノートに書き起こしたい衝動にかられる。会話がさっぱりしていておかしみもあっていいなー。みんな率直でシンプル。きわどい話もあっけらかんと相手の話をへんに解釈したりすることなく、そ…
小津安二郎監督作の魅力をなじみの無い方々に伝えようとすると、もどかしい思いをすることがあります。
だって、「いい」としか言いようがないんだもん!(苦笑)
本作だって、始まって数分はサラリーマンの…
[底にある“死”]
なかなか良かった。
昌子の淡島千景が池部良の夫を待つ欝々感と、夫婦のすれ違いが、微妙に描かれる。そして、サラリーマンになって何十年も働いて、それが一体何になるんだ、と…
岸恵子さん
上映後
田中康義さん(早春 助監督)トーク
淡島千景さん 杉村春子さん 東山千栄子さんは
「真後ろから撮れる女優さん」
小津監督は
「悲しい時に 悲しい音楽は使わない」
「佇まい 人…
〜新文芸坐「モノクロ映画の美学」特集〜
ダークサイドオブ小津安。
と、までは言わないにしても、初見の本作は意外な発見に満ちた至福のスクリーン鑑賞で御座いました。
若い時分にはさっぱり入って来なか…
監督は小津安二郎、脚本は監督と野田高悟が担当して製作された1956年の日本映画
・
夫婦の倦怠期、夫の不倫など、当時の新しい夫婦像を小津監督の感性で映画にした作品。現在まで続く普遍的な夫婦問題でもあ…
松竹株式会社