きつかった
生きた状態で肉体を取り戻したが心はない。
死んだ状態で取り戻すには精神を明け渡す。
突然のエンジンストップとかパンスト引き裂きとか、黒い犬とか、画的に不穏な感じで特異まで持ってくから飽…
キェシロフスキ作品は『トリコロール/青の愛』だけを観ていて今作が二作目。
暗い。とても暗い。
でも、惹かれてしまう。
冒頭暗闇に数多の灯りが灯る映像と悲壮感漂う音楽、そこからの一連の流れに強烈に引…
80年代初頭の戒厳令下のポーランドでの政治裁判を題材に、有能な弁護士の夫をなくした妻と、自らの死後も妻や子供、自らが担当するはずだった裁判を見守る夫の物語。
夫の死という現実を受け入れられない妻の…
死んだ夫が現実を徘徊し、残された妻は空虚に過ごす。映画全体を鬱っぽい死の匂いが充満し、それは妻の内面も侵食していく。夫の気配=死。愛もセックスも死と同列に並び、冷え切っている。意図した暗さというより…
>>続きを読む体制によって理想や期待が一度完全に殺されてしまった後、体制側の仕組みに従いながら生きていかないといけなくなった人々の話 将来への期待のなさというか、生きながら死んでるような感覚が充満した映画映画内で…
>>続きを読む過去鑑賞記録
2作同時収録
『愛に関する短いフィルム』
素晴らしかった。孤独な少年が女性の部屋をのぞきを通して恋をする。純粋な少年と愛に奔放な大人の女性。ありがちな設定だが、後半の描写が群を…