『綴方教室』(1938)高峰秀子の14歳の本格的主演作。豊田正子の作文からの原作を山本嘉次郎が監督。ドキュメンタリータッチで少女の書く心を美しく切り取る。高峰秀子の清洌な演じ方で貧しい暮らしさえ輝く…
>>続きを読む作文が出世の契機になったとかではなく、淡々と貧乏話が綴られていくのがきつい。主題のはずの綴方すら雑誌掲載の後に炎上案件になり父親の雇用を脅かす道具になりはてる始末。構図も三角構図で全員が俯くとかそ…
>>続きを読む高峰秀子の著書『わたしの渡世日記』上巻があまりに面白く一気読みした。その中に『綴方教室』のことも出てくる。山本嘉次郎監督とのやりとりで好感を持ったこと、原作者の豊田正子との交流を雑誌記者に悪意ある記…
>>続きを読むネオリアリズモを先取りするようなことをやってるのは良いんだが、役者の台詞や所作が一々ゆったりとしていてカットが意味もなく長い。有体に言えば間延びしている。役者を配置したままあまり動かさない小津的な演…
>>続きを読む冒頭、チマチョゴリの娘さんが2人映っている。朝鮮人を映すことに当時どのような意味があったのだろうか。正子の住む町内に朝鮮人がいるという描写で、この作品が貧しい下層階級の中でもどの程度の極貧の娘の話で…
>>続きを読む東京葛飾区は四つ木に住む6年生のデコちゃん
お家はとっても貧乏、人は良いがうだつが上がらない為満足な仕事がない父徳川夢声
すぐに仕事が無くなってしまうのでイコール死活問題、母清川虹子も余裕がなく常に…
弟の横着なご飯の食べ方についてや、絞めた鶏がまだ生きていてふらふら歩き出した話など、日常に落ちているほんのちょっとしたユーモアを拾い上げたマア坊の綴方(作文)が、とてもキュートで生き生きとしている。…
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