このレビューはネタバレを含みます
映像美。
そして坂口安吾を読むきっかけになった。
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2025.6
ウン10年ぶりかで見た。
おヒョイさんも原田芳雄も当たり前のように(いや、当たり前なんだけど)生き…
新潟市を舞台につくられた、手塚眞監督作品。
美術、舞台芸術、衣装などが作品の質を上げている。特に柘植いさおさんのヘアメイクの仕事が素晴らしく、橋本麗香演じる銀河のメイクに目が釘付けになる。傲慢で暴力…
原作は坂口安吾。短編小説のようだが本映画は2時間を超える大作である。
戦時中の日本が舞台。主人公の伊沢は貧民窟のような荒んだ環境に身を置きながらテレビ局の演出助手として働いている。映像制作の夢を…
離脱
彼の大望とはなんだ?
死でもって生活から逃れることもできるし、白痴の女でもそれはできる。生きて戦う銀河と一緒になることはない。みんなの悲しみと必死さによってあの軽薄なテレビ局塔が建っている。だ…
小説で感じることができる領域と映画で感じることができる領域は違うと思ってたけど、そんな考えを壊されたような心境…。すごく読後感があるのに映画を見終わった感もある…。この感覚がなんなのかうまく分からな…
>>続きを読む若い時の浅野忠信の演技力を、同じく俳優で同世代、そして少し上の世代が絶賛していたことを記憶していたが、髭の全く無い美青年の浅野忠信の演技と、ナチュラルに演じる力、映画自体のアート性が相まって、引き込…
>>続きを読む原作は未読であるが、オリジナルには存在しないであろうあるキャラクターを足すことにより、原作よりも更に深い”白痴”への掘り下げと戦後日本ディストピアを成立させている
そしてそれらが相乗効果的に作品内リ…
ドストエフスキーの「白痴」を浅野忠信が?!?激アツ案件!と思っていたら、同タイトルの坂口安吾作品が原作と知ってびっくり。
でも手塚監督だし浅野忠信だし…浅野さんご入籍おめでとうございます記念というこ…