目線
モノクロの中でも、すごく眼が活きている作品でした。
あの時に囚われた大人たちと目の前の現実を見て生きる子供たち。
目線が違うけれど同じ世界を生きている不条理。
生命の終わりがなんともあっけな…
あまりにすばらしくて…全てを理解することはできないけどなんとなくその重みをわかってしまう子供の悲哀。子供の俯きや涙を通して、大人も構造に由来する格差を実感して空元気になるしかない。そのやるせなさが澱…
>>続きを読む1981年製作された、小栗康平監督デビュー作であり、名作と呼ばれている作品。
原作は、宮本輝のデビュー作であり太宰治賞受賞作。
あまりにも有名なんだが、ソフト化がうまく運ばなかっったこともあり、20…
全体的に低調だった80年代の日本映画において、
この作品は十分にBEST1になりうる傑作である。
自主映画で作り上げた小栗監督の演出は、
第一回監督作品とは思えない巨匠然とした風格が感じられる…
言葉にならない… 悲しさや切なさもあればあたたかさもあり冷たさもあり
大人と子供/陸と川のような”違うもの”の間には、物理的な壁や明確な区切りの有無に関わらず、何か境目のような曖昧な継ぎ目があって、…
こどもたちの絶妙な表情がモノクロの情景と相まってとても際立っててよかった。
こどもたちもみんな、人間としてちゃんとしてて成熟が早い、時代を感じる。
すぐそこいらになんでも手に入る環境で育つこととそう…
木村プロダクション