思いっきりプロパガンダ作品なんだけれども、よくよく考えてみると流されやすいのは今も昔も変わらんのかもしれない。正直現代の感覚では戦時下における女子のあどけなさがいささか気持ち悪い気もしなくはないが、…
>>続きを読む「一番美しく」
本作は黒澤映画の中でも一番可愛らしい作品と言える。前作姿三四郎とは180度変わる内容と風貌…そして第二次世界大戦中に働く女子挺身隊員達の姿を漲る覇気と共に丁寧に描いた黒澤の人間ドラマ…
宮崎駿映画の嫌いなところでもあるむやみに大袈裟にみんなでワハワハ笑うところであるとか、人格向上とチームワーク向上のためにバレーボールのシーンを挟んだり、ミュージカルよろしく合唱したり、時局がらのみん…
>>続きを読む黒澤明による唯一の反骨的な戦意高揚映画。女工たちの繰り返す手作業や肉体の酷使をドキュメンタリー的な手法を用いて見つめ、劇パートと区別することにより、労働そのものの愚直なイメージを純化して画面に顕すこ…
>>続きを読む黒澤明監督の2作目。戦中に撮られた映画だということで、当時の人々の生活や状況、考え方が垣間見えるという点において資料的価値は高い。
だが、話の方が些か淡々としすぎているのと、そして当然検閲が入って…
このレビューはネタバレを含みます
あらすじ
第二次世界大戦中、10代の女性達は国家総動員法により女子挺身隊と呼ばれ軍需工場で働くことになる。東亜光学平塚製作所に配属された女子挺身隊の女性達は兵器に搭載される光学機器の製造を任されてい…
見慣れた「東宝」のロゴの前に、見慣れない「撃ちてし止まむ」というプロパガンダのキャッチコピーが現れて驚きますが、公開当時まさに第二次世界大戦が始まって3年という時、今作『一番美しく』は黒澤明監督が…
>>続きを読む黒澤作品二作目にして戦時色の濃い
ヒューマンドラマ。
矢口陽子さんという伴侶を監督が
ゲットしたという黒澤ヒストリーにおける
重要な位置づけ以上に見るべき箇所は
ないけども、冒頭にとりあえず志村さん…
国策映画として、あえて女工の話を選んだことに黒澤明の美学を感じる。
滅私奉公の精神は今から考えると異常だが、それでもこの女工たちが狂っているようには見えない。
ただ、目の前にある強大な課題をクリ…